2液エポキシ樹脂系

エポキシ樹脂系接着剤



各種物性のバランスがとれた接着剤である。構造用接着剤とも言われ、金属、ガラス、セラミックなど高強度材料の接合に用いられる。一般的に非孔質材料(金属、ガラス、陶器、石材、プラスチック)によく接着する。各種性能も高く、高付加価値タイプの接着剤である。土木、建築用途で約8割、残りが電気、自動車分野で使用されている。

簡易的な方法だとスプレーのり、スティックのり。早い初期強度発現だと、瞬間接着剤やホットメルト。低価格や安全性だと水系。これらの項目すべてが劣る。

 

<特徴>

・最終強度が大きい

・無溶剤

・高粘度から低粘度まで対応できる

・無色透明から着色品、ゴム状の柔らかいものまで対応できるが、

 本質的には、堅くて脆く、柔軟性に乏しい

・初期強度の発現までに時間がかかる

 初期強度がないため、仮止めが必要である

・価格が高い

・2液反応型であるため、100%固形分となる

・加熱硬化ではないため、熱源不要

・常温硬化型である

・硬化収縮が小さい(3〜5%程度)

・耐薬品性に優れる

 有機溶剤や化学薬品に対して、耐久性がある

・引っ張り強さは強いが、剥離(みかんの皮をむく力)強度が小さい

・硬化に常温24時間程度かかる