1970年代にデュポンが商品化し、2液アクリル接着剤のことを一般的にSGAと呼んでいる。エポキシ樹脂系よりも短時間で硬化し、同等程度の接着強さを発現する。そのため、構造用接着剤として、使用することが可能。
溶接やボルトに代わる組み立て法として、金属構造物の組立に多用されている。例えば、エレベーターや制御盤筐体等の板金組立分野をはじめ、スピーカー、ゴルフクラブ、電装モーター等様々な分野で使用されている。リベット、ボルト締結等の機械的結合方法と同等以上の性能を有する。
<特徴>
・常温即硬化(5分程度)
・大面積だとハンドリング時間が足りなくなる
・生産のタクトタイムを縮められる
・熱源不要で、省資源化、省エネルギー化など環境配慮につながる
・無溶剤
・極めて長期耐久性が高い(20年間の屋外暴露でも接着強度の低下がほぼない)
・油面接着性がある(脱油不要)
・常温硬化型のため、加熱炉などの硬化設備や養生場所が必要なく、
コストダウンや省エネルギー化と生産性向上が期待できる
・ラフな混合比でも大丈夫で、ズレても接着強度にはほぼ影響ない
・簡易的な手段では、ハンドガンを使用し、塗布することも可能
・ハンドガンタイプを用いれば、先端のノズル(スタテックミキサー)で混合できるため、混合の手間が省ける
・ノズル(スタテックミキサー)内で接着剤がしばしば硬化し、接着作業が中断されてしまう。ミキサーの交換頻度が高いとコストがかかる
・1液ずつ別々に塗布し、張り合わせの時に、2液が接触することで、硬化させることも可能(通称、ハネムーン接着という)
・大型部品や大面積に適用可能
・MMAによる臭気が非常に強い
・輸送上可燃性液体となり、危険物としての制約を受ける
・メッキも接着可能
・瞬間接着剤のように金属の種類によって硬化速度の影響を受けない