靴用、車両用、自動車用、建築用とあらゆる需要分野に用途を持ち、いわゆる万能接着剤として重宝されているが、溶剤系であるため、引火性と毒性、環境汚染など問題があり、近年、減少傾向にある。
<特徴>
・多くの材料に使用可能
・粘り気がある
・乾燥性がいい
・ゴムのような弾性とたわみ性があり、材料の膨張や収縮に追従する
・溶剤を使用して、粘度調整を行っている
・火気や安全衛生上の対策が必要である
・溶剤を使用するため、局所排気設備など作業環境、引火性に配慮しなければいけない
・低粘度はスプレー塗布用、中粘度はロールコータ用、高粘度は刷毛塗り用
・工場では、強制乾燥も可能である
・プラスチックの種類によっては、溶剤によりひび割れなどを発生させる
・溶剤が揮発した分だけ、硬化収縮を起こす
・使用前によく攪拌してから使用する
・構造用途にて不適
・外力が継続的に加わり続けると、ずれ(クリープ)が生じる
クロロプレン系(CR系)
・ゴムのりの代名詞、デュポンの商品名で「ネオプレン」と呼ばれることもある
・使いやすい接着剤として、工業的に重要な位置を占めていた
・可塑剤により膨潤する
・耐油性に劣る
・初期接着力に優れている
・両面塗布しなければいけない
・張り合わせ方法は、コンタクト接着
両面塗布後、指触乾燥(手で触っても糊がつかない程度)後、貼り合わせを行うと手直しが出来ないほど、強度が出る
・張り合わせ前に溶剤を揮発する時間が必要である
・張り合わせのタイミングは、早すぎても、遅すぎてもダメである
・スプレーや刷毛など簡易的な塗布方法で塗布できる
・ロールコートやフローコートも可能
・糸引き性がある
・低粘度から高粘度までラインナップがある
・残留溶剤により、膨れが発生することがある
・一般的にライフは、6ヵ月である
・硬化後、溶剤を加えると再溶融し、再び使用できる
・樹脂分が少ないため、塗布量が少ないと危うい
・加熱により再溶融、溶剤で再湿性する
・ポリエチレンと塩化ビニルは接着できない
・加圧したほうがよい