◆スーパーX Duo
「スーパーX Duo」という商品が発売されました。
簡単に言うと「瞬間接着剤」と「スーパーX(変成シリコン)」を併用する商品です。
実は、このような商品はなかったのですが、このような使われ方はされておりました。
「スーパーX」は強度発現するのが遅いため、壁面などに表札などの重いものをつけようとすると落ちてきて、苦手としておりましたが、「瞬間接着剤」を用いることで、「スーパーX」が強度発現するまでの間、「瞬間接着剤」で仮止めをすることができ、そのような用途でも使用することができます。
では、「瞬間接着剤」でつければいいじゃないかと言われそうですが、「瞬間接着剤」では、長期耐久性に関して、不十分なのです。
同じような使用方法としては、住宅のキッチンパネル(最近は、タイルではなく、パネルを貼るケースが多い)をスーパーXと同系統の変成シリコン系接着剤と両面テープで貼って、両面テープが仮止めの役割をしております。
◆PM165R
内外装で使用できる用途コンクリート用接着剤。
<用途>
・コンクリートと金属用ネームプレート
・金属と樹脂の複合板
・ポリエステル製の防草シート
・ノンスリップ材
など
◆溶接代替接着剤
溶接には、ある一定の技能が必要ですが、接着剤であれば、特定の技能を持たない人でも施工ができます。JR西日本さんでは、今までレールとレールを溶接でつなぎ合わせ線路を延長していくという方法をとっていましたが、新工法として、レールとレールの間を繋ぐ板材(ジョイント部材)を用意し、その板材とレールをボルトと接着剤で連結していくという工法が開発されました。
◆バイオマス接着剤
スーパーXの原材料を50%植物由来に置き換えたものやタイル用の接着剤の約30%を植物由来に置き換えたものを開発しました。原材料を脱石油由来にすることで、環境負荷の少ない製品づくりが行えるのが特徴です。
昨今、環境関係のキーワードとして、「省エネ」も注目されており、
・ロボット自動塗布による人件費の削減
・常温硬化タイプを使用することで、加熱硬化よりもエネルギーコストの削減
・リワーク可能な接着剤を使用することで、不良率の低減
なども併せて取り組まれています。
◆エポキシ×シリコーン ハイブリット接着剤
エポキシ樹脂系や2液アクリル樹脂系(SGA)よりも伸び率が高いもので、各種エンプラに対して接着可能。
<用途>
・バッテリケース
・ECU筐体
・ミリ波レーダー筐体
EVなど自動車産業や5Gなどの高速通信産業など今後の成長が見込まれる市場向け商品が多い印象です。